ヒケやブローホール(巣)について
レーザー溶接の特徴の一つにヒケの少なさがあります。上の写真はレーザー溶接部位の断面図です。写真中央から左上に向かって白い線が浮き上がっていますが、この部分が肉盛りされた部分になります。写真中 央から右に向かって伸びる白い線が母材表面を表しています。そして写真中央の部分が所謂レーザー溶接のヒケになります。
当然、溶接の条件によってヒケの大きさが変わりますが、例えば金型の製品部分に溶接した場合でも上記写真のような状態であれば100分の1mmも磨け ば境界はわからなくなります。
ブローホール(溶接の巣)について
レーザー溶接ではいわゆる「巣」ができにくいとされていますが、溶接される母材の状態によって変わってきます。
例えば母材表面が窒化されている場合、母材が快削鋼とよばれるもので開削成分が入っている場合には巣が出来やすくなります。
ワークの部位形状、窒化の種類、母材の材質の組み合わせによっては巣の発生を抑えることが困難なものがありますが、それぞれ対処方法はあります。
弊社では細心の注意と工夫によって仕上がりに影響が出ないように作業しております。